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第61章 ↟↟

  1. 神よ、わたしの叫びを聞いてください。わたしの祈に耳を傾けてください。
  2. わが心のくずおれるとき、わたしは地のはてからあなたに呼ばわります。わたしを導いてわたしの及びがたいほどの高い岩にのぼらせてください。
  3. あなたはわたしの避け所、敵に対する堅固なやぐらです。
  4. わたしをとこしえにあなたの幕屋に住まわせ、あなたの翼の陰にのがれさせてください。Selah
  5. 神よ、あなたはわたしのもろもろの誓いを聞き、み名を恐れる者に賜わる嗣業をわたしに与えられました。
  6. どうか王のいのちを延ばし、そのよわいをよろずよに至らせてください。
  7. 彼をとこしえに神の前に王たらしめ、いつくしみとまこととに命じて彼を守らせてください。
  8. そうすればわたしはとこしえにみ名をほめうたい、日ごとにわたしのもろもろの誓いを果すでしょう。

第62章 ↟↟

  1. わが魂はもだしてただ神をまつ。わが救は神から来る。
  2. 神こそわが岩、わが救、わが高きやぐらである。わたしはいたく動かされることはない。
  3. あなたがたは、いつまで人に押し迫るのか。あなたがたは皆、傾いた石がきのように、揺り動くまがきのように人を倒そうとするのか。
  4. 彼らは人を尊い地位から落そうとのみはかり、偽りを喜び、その口では祝福し、心のうちではのろうのである。Selah
  5. わが魂はもだしてただ神をまつ。わが望みは神から来るからである。
  6. 神こそわが岩、わが救、わが高きやぐらである。わたしは動かされることはない。
  7. わが救とわが誉とは神にある。神はわが力の岩、わが避け所である。
  8. 民よ、いかなる時にも神に信頼せよ。そのみ前にあなたがたの心を注ぎ出せ。神はわれらの避け所である。Selah
  9. 低い人はむなしく、高い人は偽りである。彼らをはかりにおけば、彼らは共に息よりも軽い。
  10. あなたがたは、しえたげにたよってはならない。かすめ奪うことに、むなしい望みをおいてはならない。富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。
  11. 神はひとたび言われた、わたしはふたたびこれを聞いた、力は神に属することを。
  12. 主よ、いつくしみもまたあなたに属することを。あなたは人おのおののわざにしたがって報いられるからである。

第63章 ↟↟

  1. 神よ、あなたはわたしの神、わたしは切にあなたをたずね求め、わが魂はあなたをかわき望む。水なき、かわき衰えた地にあるように、わが肉体はあなたを慕いこがれる。
  2. それでわたしはあなたの力と栄えとを見ようと、聖所にあって目をあなたに注いだ。
  3. あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。
  4. わたしは生きながらえる間、あなたをほめ、手をあげて、み名を呼びまつる。
  5. わたしが床の上であなたを思いだし、夜のふけるままにあなたを深く思うとき、わたしの魂は髄とあぶらとをもってもてなされるように飽き足り、わたしの口は喜びのくちびるをもってあなたをほめたたえる。
  6. あなたはわたしの助けとなられたゆえ、わたしはあなたの翼の陰で喜び歌う。
  7. わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。
  8. しかしわたしの魂を滅ぼそうとたずね求める者は地の深き所に行き、
  9. つるぎの力にわたされ、山犬のえじきとなる。
  10. しかし王は神にあって喜び、神によって誓う者はみな誇ることができる。偽りを言う者の口はふさがれるからである。

第64章 ↟↟

  1. 神よ、わたしが嘆き訴えるとき、わたしの声をお聞きください。敵の恐れからわたしの命をお守りください。
  2. わたしを隠して、悪を行う者のひそかなはかりごとから免れさせ、不義を行う者のはかりごとから免れさせてください。
  3. 彼らはその舌をつるぎのようにとぎ、苦い言葉を矢のように放ち、
  4. 隠れた所から罪なき者を射ようとする。にわかに彼を射て恐れることがない。
  5. 彼らは悪い企てを固くたもち、共にはかり、ひそかにわなをかけて言う、「だれがわれらを見破ることができるか。
  6. だれがわれらの罪をたずね出すことができるか。われらは巧みに、はかりごとを考えめぐらしたのだ」と。人の内なる思いと心とは深い。
  7. しかし神は矢をもって彼らを射られる。彼らはにわかに傷をうけるであろう。
  8. 神は彼らの舌のゆえに彼らを滅ぼされる。彼らを見る者は皆そのこうべを振るであろう。
  9. その時すべての人は恐れ、神のみわざを宣べ伝え、そのなされた事を考えるであろう。
  10. 正しい人は主にあって喜び、かつ主に寄り頼む。すべて心の直き者は誇ることができる。

第65章 ↟↟

  1. 神よ、シオンにて、あなたをほめたたえることはふさわしいことである。人はあなたに誓いを果すであろう。
  2. 祈を聞かれる方よ、すべての肉なる者は罪のゆえにあなたに来る。われらのとががわれらに打ち勝つとき、あなたはこれをゆるされる。
  3. あなたに選ばれ、あなたに近づけられて、あなたの大庭に住む人はさいわいである。われらはあなたの家、あなたの聖なる宮の恵みによって飽くことができる。
  4. われらの救の神よ、地のもろもろのはてと、遠き海の望みであるあなたは恐るべきわざにより、救をもってわれらに答えられる。
  5. あなたは大能を帯び、そのみ力によって、もろもろの山を堅く立たせられる。
  6. あなたは海の響き、大波の響き、もろもろの民の騒ぎを静められる。
  7. それゆえ、地のはてに住む人々も、あなたのもろもろのしるしを見て恐れる。あなたは朝と夕の出る所をして喜び歌わせられる。
  8. あなたは地に臨んで、これに水をそそぎ、これを大いに豊かにされる。神の川は水で満ちている。あなたはそのように備えして彼らに穀物を与えられる。
  9. あなたはその田みぞを豊かにうるおし、そのうねを整え、夕立をもってそれを柔らかにし、そのもえ出るのを祝福し、
  10. またその恵みをもって年の冠とされる。あなたの道にはあぶらがしたたる。
  11. 野の牧場はしたたり、小山は喜びをまとい、
  12. 牧場は羊の群れを着、もろもろの谷は穀物をもっておおわれ、彼らは喜び呼ばわって共に歌う。

第66章 ↟↟

  1. 全地よ、神にむかって喜び呼ばわれ。
  2. そのみ名の栄光を歌え。栄えあるさんびをささげよ。
  3. 神に告げよ。「あなたのもろもろのみわざは恐るべきかな。大いなるみ力によって、あなたの敵はみ前に屈服し、
  4. 全地はあなたを拝み、あなたをほめうたい、み名をほめうたうであろう」と。Selah
  5. 来て、神のみわざを見よ。人の子らにむかってなされることは恐るべきかな。
  6. 神は海を変えて、かわいた地とされた。人々は徒歩で川を渡った。その所でわれらは神を喜んだ。
  7. 神は大能をもって、とこしえに統べ治め、その目はもろもろの国民を監視される。そむく者はみずからを高くしてはならない。Selah
  8. もろもろの民よ、われらの神をほめよ。神をほめたたえる声を聞えさせよ。
  9. 神はわれらを生きながらえさせ、われらの足のすべるのをゆるされない。
  10. 神よ、あなたはわれらを試み、しろがねを練るように、われらを練られた。
  11. あなたはわれらを網にひきいれ、われらの腰に重き荷を置き、
  12. 人々にわれらの頭の上を乗り越えさせられた。われらは火の中、水の中を通った。しかしあなたはわれらを広い所に導き出された。
  13. わたしは燔祭をもってあなたの家に行き、わたしの誓いをあなたに果します。
  14. これはわたしが悩みにあったとき、わたしのくちびるの言い出したもの、わたしの口が約束したものです。
  15. わたしは肥えたものの燔祭を雄羊のいけにえの煙と共にあなたにささげ、雄牛と雄やぎとをささげます。Selah
  16. すべて神を恐れる者よ、来て聞け。神がわたしのためになされたことを告げよう。
  17. わたしは声をあげて神に呼ばわり、わが舌をもって神をあがめた。
  18. もしわたしが心に不義をいだいていたならば、主はお聞きにならないであろう。
  19. しかし、まことに神はお聞きになり、わが祈の声にみこころをとめられた。
  20. 神はほむべきかな。神はわが祈をしりぞけず、そのいつくしみをわたしから取り去られなかった。

第67章 ↟↟

  1. どうか、神がわれらをあわれみ、われらを祝福し、そのみ顔をわれらの上に照されるように。Selah
  2. これはあなたの道があまねく地に知られ、あなたの救の力がもろもろの国民のうちに知られるためです。
  3. 神よ、民らにあなたをほめたたえさせ、もろもろの民にあなたをほめたたえさせてください。
  4. もろもろの国民を楽しませ、また喜び歌わせてください。あなたは公平をもってもろもろの民をさばき、地の上なるもろもろの国民を導かれるからです。Selah
  5. 神よ、民らにあなたをほめたたえさせ、もろもろの民にあなたをほめたたえさせてください。
  6. 地はその産物を出しました。神、われらの神はわれらを祝福されました。
  7. 神はわれらを祝福されました。地のもろもろのはてにことごとく神を恐れさせてください。

第68章 ↟↟

  1. 神よ、立ちあがって、その敵を散らし、神を憎む者をみ前から逃げ去らせてください。
  2. 煙の追いやられるように彼らを追いやり、ろうの火の前に溶けるように悪しき者を神の前に滅ぼしてください。
  3. しかし正しい者を喜ばせ、神の前に喜び踊らせ、喜び楽しませてください。
  4. 神にむかって歌え、そのみ名をほめうたえ。雲に乗られる者にむかって歌声をあげよ。その名は主、そのみ前に喜び踊れ。
  5. その聖なるすまいにおられる神はみなしごの父、やもめの保護者である。
  6. 神は寄るべなき者に住むべき家を与え、めしゅうどを解いて幸福に導かれる。しかしそむく者はかわいた地に住む。
  7. 神よ、あなたが民に先だち出て、荒野を進み行かれたとき、Selah
  8. シナイの主なる神の前に、イスラエルの神なる神の前に、地は震い、天は雨を降らせました。
  9. 神よ、あなたは豊かな雨を降らせて、疲れ衰えたあなたの嗣業の地を回復され、
  10. あなたの群れは、そのうちにすまいを得ました。神よ、あなたは恵みをもって貧しい者のために備えられました。
  11. 主は命令を下される。おとずれを携えた女たちの大いなる群れは言う、
  12. 「もろもろの軍勢の王たちは逃げ去り、逃げ去った」と。家にとどまる女たちは獲物を分ける、
  13. たとい彼らは羊のおりの中にとどまるとも。はとの翼は、しろがねをもっておおわれ、その羽はきらめくこがねをもっておおわれる。
  14. 全能者がかしこで王たちを散らされたとき、ザルモンに雪が降った。
  15. 神の山、バシャンの山、峰かさなる山、バシャンの山よ。
  16. 峰かさなるもろもろの山よ、何ゆえ神がすまいにと望まれた山をねたみ見るのか。まことに主はとこしえにそこに住まわれる。
  17. 主は神のいくさ車幾千万をもって、シナイから聖所に来られた。
  18. あなたはとりこを率い、人々のうちから、またそむく者のうちから贈り物をうけて、高い山に登られた。主なる神がそこに住まわれるためである。
  19. 日々にわれらの荷を負われる主はほむべきかな。神はわれらの救である。Selah
  20. われらの神は救の神である。死からのがれ得るのは主なる神による。
  21. 神はその敵のこうべを打ち砕き、おのがとがの中に歩む者の毛深い頭のいただきを打ち砕かれる。
  22. 主は言われた、「わたしはバシャンから彼らを携え帰り、海の深い所から彼らを携え帰る。
  23. あなたはその足を彼らの血に浸し、あなたの犬の舌はその分け前を敵から得るであろう」と。
  24. 神よ、人々はあなたのこうごうしい行列を見た。わが神、わが王の、聖所に進み行かれるのを見た。
  25. 歌う者は前に行き、琴をひく者はあとになり、おとめらはその間にあって手鼓を打って言う、
  26. 「大いなる集会で神をほめよ。イスラエルの源から出た者よ、主をほめまつれ」と。
  27. そこに彼らを導く年若いベニヤミンがおり、その群れの中にユダの君たちがおり、ゼブルンの君たち、ナフタリの君たちがいる。
  28. 神よ、あなたの大能を奮い起してください。われらのために事をなされた神よ、あなたの力をお示しください。
  29. エルサレムにあるあなたの宮のために、王たちはあなたに贈り物をささげるでしょう。
  30. 葦の中に住む獣、もろもろの民の子牛を率いる雄牛の群れをいましめてください。みつぎ物をむさぼる者たちを足の下に踏みつけ、戦いを好むもろもろの民を散らしてください。
  31. 青銅をエジプトから持ちきたらせ、エチオピヤには急いでその手を神に伸べさせてください。
  32. 地のもろもろの国よ、神にむかって歌え、主をほめうたえ。Selah
  33. いにしえからの天の天に乗られる主にむかってほめうたえ。見よ、主はみ声を出し、力あるみ声を出される。
  34. 力を神に帰せよ。その威光はイスラエルの上にあり、その力は雲の中にある。
  35. 神はその聖所で恐るべく、イスラエルの神はその民に力と勢いとを与えられる。神はほむべきかな。

第69章 ↟↟

  1. 神よ、わたしをお救いください。大水が流れ来て、わたしの首にまで達しました。
  2. わたしは足がかりもない深い泥の中に沈みました。わたしは深い水に陥り、大水がわたしの上を流れ過ぎました。
  3. わたしは叫びによって疲れ、わたしののどはかわき、わたしの目は神を待ちわびて衰えました。
  4. ゆえなく、わたしを憎む者はわたしの頭の毛よりも多く、偽ってわたしの敵となり、わたしを滅ぼそうとする者は強いのです。わたしは盗まなかった物をも償わなければならないのですか。
  5. 神よ、あなたはわたしの愚かなことを知っておられます。わたしのもろもろのとがはあなたに隠れることはありません。
  6. 万軍の神、主よ、あなたを待ち望む者がわたしの事によって、はずかしめられることのないようにしてください。イスラエルの神よ、あなたを求める者がわたしの事によって、恥を負わせられることのないようにしてください。
  7. わたしはあなたのためにそしりを負い、恥がわたしの顔をおおったのです。
  8. わたしはわが兄弟には、知らぬ者となり、わが母の子らには、のけ者となりました。
  9. あなたの家を思う熱心がわたしを食いつくし、あなたをそしる者のそしりがわたしに及んだからです。
  10. わたしが断食をもってわたしの魂を悩ませば、かえってそれによってそしりをうけました。
  11. わたしが荒布を衣とすれば、かえって彼らのことわざとなりました。
  12. わたしは門に座する者の話題となり、酔いどれの歌となりました。
  13. しかし主よ、わたしはあなたに祈ります。神よ、恵みの時に、あなたのいつくしみの豊かなるにより、わたしにお答えください。
  14. あなたのまことの救により、わたしを泥の中に沈まぬよう助け出してください。わたしを憎む者から、また深い水からわたしを助け出してください。
  15. 大水がわたしの上を流れ過ぎることなく、淵がわたしをのむことなく、穴がその口をわたしの上に閉じることのないようにしてください。
  16. 主よ、あなたのいつくしみの深きにより、わたしにお答えください。あなたのあわれみの豊かなるにより、わたしを顧みてください。
  17. あなたの顔をしもべに隠さないでください。わたしは悩んでいるのです。すみやかにわたしにお答えください。
  18. わたしに近く寄って、わたしをあがない、わが敵のゆえにわたしをお救いください。
  19. あなたはわたしの受けるそしりと、恥と、はずかしめとを知っておられます。わたしのあだは皆あなたの前にあります。
  20. そしりがわたしの心を砕いたので、わたしは望みを失いました。わたしは同情する者を求めたけれども、ひとりもなく、慰める者を求めたけれども、ひとりも見ませんでした。
  21. 彼らはわたしの食物に毒を入れ、わたしのかわいた時に酢を飲ませました。
  22. 彼らの前の食卓を網とし、彼らが犠牲をささげる祭を、わなとしてください。
  23. 彼らの目を暗くして見えなくし、彼らの腰を常に震わせ、
  24. あなたの憤りを彼らの上にそそぎ、あなたの激しい怒りを彼らに追いつかせてください。
  25. 彼らの宿営を荒し、ひとりもその天幕に住まわせないでください。
  26. 彼らはあなたが撃たれた者を迫害し、あなたが傷つけられた者をさらに苦しめるからです。
  27. 彼らに、罰に罰を加え、あなたの赦免にあずからせないでください。
  28. 彼らをいのちの書から消し去って、義人のうちに記録されることのないようにしてください。
  29. しかしわたしは悩み苦しんでいます。神よ、あなたの救がわたしを高い所に置かれますように。
  30. わたしは歌をもって神の名をほめたたえ、感謝をもって神をあがめます。
  31. これは雄牛または角とひずめのある雄牛にまさって主を喜ばせるでしょう。
  32. へりくだる者は、これを見て喜べ。神を求める者よ、あなたがたの心を生きかえらせよ。
  33. 主は乏しい者に聞き、その捕われ人をかろしめられないからである。
  34. 天と地は主をほめたたえ、海とその中に動くあらゆるものはハレルヤ。
  35. 神はシオンを救い、ユダの町々を建て直されるからである。そのしもべらはそこに住んでこれを所有し、
  36. そのしもべらの子孫はこれを継ぎ、み名を愛する者はその中に住むであろう。

第70章 ↟↟

  1. 神よ、みこころならばわたしをお救いください。主よ、すみやかにわたしをお助けください。
  2. わたしのいのちをたずね求める者どもを恥じあわてさせてください。わたしのそこなわれることを願う者どもをうしろに退かせ、恥を負わせてください。
  3. 「あはぁ、あはぁ」と言う者どもを自分の恥によって恐れおののかせてください。
  4. すべてあなたを尋ね求める者はあなたによって喜び楽しむように。あなたの救を愛する者はつねに「神は大いなるかな」ととなえるように。
  5. しかし、わたしは貧しく、かつ乏しい。神よ、急いでわたしに来てください。あなたはわが助け、わが救主です。主よ、ためらわないでください。

第71章 ↟↟

    主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。 あなたの義をもってわたしを助け、わたしを救い出してください。あなたの耳を傾けて、わたしをお救いください。 わたしのためにのがれの岩となり、わたしを救う堅固な城となってください。あなたはわが岩、わが城だからです。 わが神よ、悪しき者の手からわたしを救い、不義、残忍な人の支配から、わたしを救い出してください。 主なる神よ、あなたはわたしの若い時からのわたしの望み、わたしの頼みです。 わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。 わたしは多くの人に怪しまれるような者となりました。しかしあなたはわたしの堅固な避け所です。 わたしの口はひねもす、あなたをたたえるさんびと、頌栄とをもって満たされています。 わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。 わたしの敵はわたしについて語り、わたしのいのちをうかがう者は共にはかって、 「神は彼を見捨てた。彼を助ける者がないから彼を追って捕えよ」と言います。 神よ、わたしに遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来てわたしを助けてください。 わたしにあだする者を恥じさせ、滅ぼしてください。わたしをそこなわんとする者を、そしりと、はずかしめとをもっておおってください。 しかしわたしは絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。 わたしの口はひねもすあなたの義と、あなたの救とを語るでしょう。わたしはその数を知らないからです。 わたしは主なる神の大能のみわざを携えゆき、ただあなたの義のみを、ほめたたえるでしょう。 神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。 神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。 神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。 あなたはわたしを多くの重い悩みにあわされましたが、再びわたしを生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。 あなたはわたしの誉を増し、再びわたしを慰められるでしょう。 わが神よ、わたしはまた立琴をもってあなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの聖者よ、わたしは琴をもってあなたをほめ歌います。 わたしがあなたにむかってほめ歌うとき、わがくちびるは喜び呼ばわり、あなたがあがなわれたわが魂もまた喜び呼ばわるでしょう。 わたしの舌もまたひねもすあなたの義を語るでしょう。わたしをそこなわんとした者が恥じあわてたからです。

第72章 ↟↟

  1. 神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。
  2. 彼は義をもってあなたの民をさばき、公平をもってあなたの貧しい者をさばくように。
  3. もろもろの山と丘とは義によって民に平和を与えるように。
  4. 彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。
  5. 彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。
  6. 彼は刈り取った牧草の上に降る雨のごとく、地を潤す夕立のごとく臨むように。
  7. 彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。
  8. 彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。
  9. 彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵はちりをなめるように。
  10. タルシシおよび島々の王たちはみつぎを納め、シバとセバの王たちは贈り物を携えて来るように。
  11. もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。
  12. 彼は乏しい者をその呼ばわる時に救い、貧しい者と、助けなき者とを救う。
  13. 彼は弱い者と乏しい者とをあわれみ、乏しい者のいのちを救い、
  14. 彼らのいのちを、しえたげと暴力とからあがなう。彼らの血は彼の目に尊い。
  15. 彼は生きながらえ、シバの黄金が彼にささげられ、彼のために絶えず祈がささげられ、ひねもす彼のために祝福が求められるように。
  16. 国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。
  17. 彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者ととなえるように。
  18. イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。
  19. その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。
  20. エッサイの子ダビデの祈は終った。

第73章 ↟↟

  1. 神は正しい者にむかい、心の清い者にむかって、まことに恵みふかい。
  2. しかし、わたしは、わたしの足がつまずくばかり、わたしの歩みがすべるばかりであった。
  3. これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、その高ぶる者をねたんだからである。
  4. 彼らには苦しみがなく、その身はすこやかで、つやがあり、
  5. ほかの人々のように悩むことがなく、ほかの人々のように打たれることはない。
  6. それゆえ高慢は彼らの首飾となり、暴力は衣のように彼らをおおっている。
  7. 彼らは肥え太って、その目はとびいで、その心は愚かな思いに満ちあふれている。
  8. 彼らはあざけり、悪意をもって語り、高ぶって、しえたげを語る。
  9. 彼らはその口を天にさからって置き、その舌は地をあるきまわる。
  10. それゆえ民は心を変えて彼らをほめたたえ、彼らのうちにあやまちを認めない。
  11. 彼らは言う、「神はどうして知り得ようか、いと高き者に知識があろうか」と。
  12. 見よ、これらは悪しき者であるのに、常に安らかで、その富が増し加わる。
  13. まことに、わたしはいたずらに心をきよめ、罪を犯すことなく手を洗った。
  14. わたしはひねもす打たれ、朝ごとに懲らしめをうけた。
  15. もしわたしが「このような事を語ろう」と言ったなら、わたしはあなたの子らの代を誤らせたであろう。
  16. しかし、わたしがこれを知ろうと思いめぐらしたとき、これはわたしにめんどうな仕事のように思われた。
  17. わたしが神の聖所に行って、彼らの最後を悟り得たまではそうであった。
  18. まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。
  19. なんと彼らはまたたくまに滅ぼされ、恐れをもって全く一掃されたことであろう。
  20. あなたが目をさまして彼らの影をかろしめられるとき、彼らは夢みた人の目をさました時のようである。
  21. わたしの魂が痛み、わたしの心が刺されたとき、
  22. わたしは愚かで悟りがなく、あなたに対しては獣のようであった。
  23. けれどもわたしは常にあなたと共にあり、あなたはわたしの右の手を保たれる。
  24. あなたはさとしをもってわたしを導き、その後わたしを受けて栄光にあずからせられる。
  25. わたしはあなたのほかに、だれを天にもち得よう。地にはあなたのほかに慕うものはない。
  26. わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。
  27. 見よ、あなたに遠い者は滅びる。あなたは、あなたにそむく者を滅ぼされる。
  28. しかし神に近くあることはわたしに良いことである。わたしは主なる神をわが避け所として、あなたのもろもろのみわざを宣べ伝えるであろう。

第74章 ↟↟

  1. 神よ、なぜ、われらをとこしえに捨てられるのですか。なぜ、あなたの牧の羊に怒りを燃やされるのですか。
  2. 昔あなたが手に入れられたあなたの公会、すなわち、あなたの嗣業の部族となすためにあがなわれたものを思い出してください。あなたが住まわれたシオンの山を思い出してください。
  3. とこしえの滅びの跡に、あなたの足を向けてください。敵は聖所で、すべての物を破壊しました。
  4. あなたのあだは聖所の中でほえさけび、彼らのしるしを立てて、しるしとしました。
  5. 彼らは上の入口では、おのをもって木の格子垣を切り倒しました。
  6. また彼らは手おのと鎚とをもって聖所の彫り物をことごとく打ち落しました。
  7. 彼らはあなたの聖所に火をかけ、み名のすみかをけがして、地に倒しました。
  8. 彼らは心のうちに言いました、「われらはことごとくこれを滅ぼそう」と。彼らは国のうちの神の会堂をことごとく焼きました。
  9. われらは自分たちのしるしを見ません。預言者も今はいません。そしていつまで続くのか、われらのうちには、知る者がありません。
  10. 神よ、あだはいつまであざけるでしょうか。敵はとこしえにあなたの名をののしるでしょうか。
  11. なぜあなたは手を引かれるのですか。なぜあなたは右の手をふところに入れておかれるのですか。
  12. 神はいにしえからわたしの王であって、救を世の中に行われた。
  13. あなたはみ力をもって海をわかち、水の上の龍の頭を砕かれた。
  14. あなたはレビヤタンの頭をくだき、これを野の獣に与えてえじきとされた。
  15. あなたは泉と流れとを開き、絶えず流れるもろもろの川をからされた。
  16. 昼はあなたのもの、夜もまたあなたのもの。あなたは光と太陽とを設けられた。
  17. あなたは地のもろもろの境を定め、夏と冬とを造られた。
  18. 主よ、敵はあなたをあざけり、愚かな民はあなたのみ名をののしります。この事を思い出してください。
  19. どうかあなたのはとの魂を野の獣にわたさないでください。貧しい者のいのちをとこしえに忘れないでください。
  20. あなたの契約をかえりみてください。地の暗い所は暴力のすまいで満ちています。
  21. しえたげられる者を恥じさせないでください。貧しい者と乏しい者とにみ名をほめたたえさせてください。
  22. 神よ、起きてあなたの訴えをあげつらい、愚かな者のひねもすあなたをあざけるのをみこころにとめてください。
  23. あなたのあだの叫びを忘れないでください。あなたの敵の絶えずあげる騒ぎを忘れないでください。

第75章 ↟↟

  1. 神よ、われらはあなたに感謝します。われらは感謝します。われらはあなたのみ名を呼び、あなたのくすしきみわざを語ります。
  2. 定まった時が来れば、わたしは公平をもってさばく。
  3. 地とすべてこれに住むものがよろめくとき、わたしはその柱を堅くする。Selah
  4. わたしは、誇る者には「誇るな」と言い、悪しき者には「角をあげるな、
  5. 角を高くあげるな、高慢な態度をもって語るな」と言う。
  6. 上げることは東からでなく、西からでなく、また荒野からでもない。
  7. それはさばきを行われる神であって、神はこれを下げ、かれを上げられる。
  8. 主の手には杯があって、よく混ぜた酒があわだっている。主がこれを注ぎ出されると、地のすべての悪しき者はこれを一滴も残さずに飲みつくすであろう。
  9. しかしわたしはとこしえに喜び、ヤコブの神をほめうたいます。
  10. 悪しき者の角はことごとく切り離されるが正しい者の角はあげられるであろう。

第76章 ↟↟

  1. 神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。
  2. その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。
  3. かしこで神は弓の火矢を折り、盾とつるぎと戦いの武器をこわされた。Selah
  4. あなたは永久の山々にまさって光栄あり、威厳がある。
  5. 雄々しい者はかすめられ、彼らは眠りに沈み、いくさびとは皆その手を施すことができなかった。
  6. ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。
  7. しかし、あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。
  8. あなたは天からさばきを仰せられた。神が地のしえたげられた者を救うために、さばきに立たれたとき、地は恐れて、沈黙した。Selah
  9. まことに人の怒りはあなたをほめたたえる。怒りの余りをあなたは帯とされる。
  10. あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は恐るべき主に贈り物をささげよ。
  11. 主はもろもろの君たちのいのちを断たれる。主は地の王たちの恐るべき者である。

第77章 ↟↟

  1. わたしは神にむかい声をあげて叫ぶ。わたしが神にむかって声をあげれば、神はわたしに聞かれる。
  2. わたしは悩みの日に主をたずね求め、夜はわが手を伸べてたゆむことなく、わが魂は慰められるのを拒む。
  3. わたしは神を思うとき、嘆き悲しみ、深く思うとき、わが魂は衰える。Selah
  4. あなたはわたしのまぶたをささえて閉じさせず、わたしは物言うこともできないほどに悩む。
  5. わたしは昔の日を思い、いにしえの年を思う。
  6. わたしは夜、わが心と親しく語り、深く思うてわが魂を探り、言う、
  7. 「主はとこしえにわれらを捨てられるであろうか。ふたたび、めぐみを施されないであろうか。
  8. そのいつくしみはとこしえに絶え、その約束は世々ながくすたれるであろうか。
  9. 神は恵みを施すことを忘れ、怒りをもってそのあわれみを閉じられたであろうか」と。Selah
  10. その時わたしは言う、「わたしの悲しみはいと高き者の右の手が変ったことである」と。
  11. わたしは主のみわざを思い起す。わたしは、いにしえからのあなたのくすしきみわざを思いいだす。
  12. わたしは、あなたのすべてのみわざを思い、あなたの力あるみわざを深く思う。
  13. 神よ、あなたの道は聖である。われらの神のように大いなる神はだれか。
  14. あなたは、くすしきみわざを行われる神である。あなたは、もろもろの民の間に、その大能をあらわし、
  15. その腕をもっておのれの民をあがない、ヤコブとヨセフの子らをあがなわれた。Selah
  16. 神よ、大水はあなたを見た。大水はあなたを見ておののき、淵もまた震えた。
  17. 雲は水を注ぎいだし、空は雷をとどろかし、あなたの矢は四方にきらめいた。
  18. あなたの雷のとどろきは、つむじ風の中にあり、あなたのいなずまは世を照し、地は震い動いた。
  19. あなたの大路は海の中にあり、あなたの道は大水の中にあり、あなたの足跡はたずねえなかった。
  20. あなたは、その民をモーセとアロンの手によって羊の群れのように導かれた。

第78章 ↟↟

  1. わが民よ、わが教を聞き、わが口の言葉に耳を傾けよ。
  2. わたしは口を開いて、たとえを語り、いにしえからの、なぞを語ろう。
  3. これはわれらがさきに聞いて知ったこと、またわれらの先祖たちがわれらに語り伝えたことである。
  4. われらはこれを子孫に隠さず、主の光栄あるみわざと、その力と、主のなされたくすしきみわざとをきたるべき代に告げるであろう。
  5. 主はあかしをヤコブのうちにたて、おきてをイスラエルのうちに定めて、その子孫に教うべきことをわれらの先祖たちに命じられた。
  6. これは次の代に生れる子孫がこれを知り、みずから起って、そのまた子孫にこれを伝え、
  7. 彼らをして神に望みをおき、神のみわざを忘れず、その戒めを守らせるためである。
  8. またその先祖たちのようにかたくなで、そむく者のやからとなり、その心が定まりなく、その魂が神に忠実でないやからとならないためである。
  9. エフライムの人々は武装し、弓を携えたが、戦いの日に引き返した。
  10. 彼らは神の契約を守らず、そのおきてにしたがって歩むことを拒み、
  11. 神がなされた事と、彼らに示されたくすしきみわざとを忘れた。
  12. 神はエジプトの地と、ゾアンの野でくすしきみわざを彼らの先祖たちの前に行われた。
  13. 神は海を分けて彼らを通らせ、水を立たせて山のようにされた。
  14. 昼は雲をもって彼らを導き、夜は、よもすがら火の光をもって彼らを導かれた。
  15. 神は荒野で岩を裂き、淵から飲むように豊かに彼らに飲ませ、
  16. また岩から流れを引いて、川のように水を流れさせられた。
  17. ところが彼らはなお神にむかって罪をかさね、荒野でいと高き者にそむき、
  18. おのが欲のために食物を求めて、その心のうちに神を試みた。
  19. また彼らは神に逆らって言った、「神は荒野に宴を設けることができるだろうか。
  20. 見よ、神が岩を打たれると、水はほとばしりいで、流れがあふれた。神はまたパンを与えることができるだろうか。民のために肉を備えることができるだろうか」と。
  21. それゆえ、主は聞いて憤られた。火はヤコブにむかって燃えあがり、怒りはイスラエルにむかって立ちのぼった。
  22. これは彼らが神を信ぜず、その救の力を信用しなかったからである。
  23. しかし神は上なる大空に命じて天の戸を開き、
  24. 彼らの上にマナを降らせて食べさせ、天の穀物を彼らに与えられた。
  25. 人は天使のパンを食べた。神は彼らに食物をおくって飽き足らせられた。
  26. 神は天に東風を吹かせ、み力をもって南風を導かれた。
  27. 神は彼らの上に肉をちりのように降らせ、翼ある鳥を海の砂のように降らせて、
  28. その宿営のなか、そのすまいのまわりに落された。
  29. こうして彼らは食べて、飽き足ることができた。神が彼らにその望んだものを与えられたからである。
  30. ところが彼らがまだその欲を離れず、食物がなお口の中にあるうちに、
  31. 神の怒りが彼らにむかって立ちのぼり、彼らのうちの最も強い者を殺し、イスラエルのうちのえり抜きの者を打ち倒された。
  32. すべてこれらの事があったにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し、そのくすしきみわざを信じなかった。
  33. それゆえ神は彼らの日を息のように消えさせ、彼らの年を恐れをもって過ごさせられた。
  34. 神が彼らを殺されたとき、彼らは神をたずね、悔いて神を熱心に求めた。
  35. こうして彼らは、神は彼らの岩、いと高き神は彼らのあがないぬしであることを思い出した。
  36. しかし彼らはその口をもって神にへつらい、その舌をもって神に偽りを言った。
  37. 彼らの心は神にむかって堅実でなく、神の契約に真実でなかった。
  38. しかし神はあわれみに富まれるので、彼らの不義をゆるして滅ぼさず、しばしばその怒りをおさえて、その憤りをことごとくふり起されなかった。
  39. また神は、彼らがただ肉であって、過ぎ去れば再び帰りこぬ風であることを思い出された。
  40. 幾たび彼らは野で神にそむき、荒野で神を悲しませたことであろうか。
  41. 彼らはかさねがさね神を試み、イスラエルの聖者を怒らせた。
  42. 彼らは神の力をも、神が彼らをあだからあがなわれた日をも思い出さなかった。
  43. 神はエジプトでもろもろのしるしをおこない、ゾアンの野でもろもろの奇跡をおこない、
  44. 彼らの川を血に変らせて、その流れを飲むことができないようにされた。
  45. 神ははえの群れを彼らのうちに送って彼らを食わせ、かえるを送って彼らを滅ぼされた。
  46. また神は彼らの作物を青虫にわたし、彼らの勤労の実をいなごにわたされた。
  47. 神はひょうをもって彼らのぶどうの木を枯らし、霜をもって彼らのいちじく桑の木を枯らされた。
  48. 神は彼らの家畜をひょうにわたし、彼らの群れを燃えるいなずまにわたされた。
  49. 神は彼らの上に激しい怒りと、憤りと、恨みと、悩みと、滅ぼす天使の群れとを放たれた。
  50. 神はその怒りのために道を設け、彼らの魂を死から免れさせず、そのいのちを疫病にわたされた。
  51. 神はエジプトですべてのういごを撃ち、ハムの天幕で彼らの力の初めの子を撃たれた。
  52. こうして神はおのれの民を羊のように引き出し、彼らを荒野で羊の群れのように導き、
  53. 彼らを安らかに導かれたので彼らは恐れることがなかった。しかし海は彼らの敵をのみつくした。
  54. 神は彼らをその聖地に伴い、その右の手をもって獲たこの山に伴いこられた。
  55. 神は彼らの前からもろもろの国民を追い出し、その地を分けて嗣業とし、イスラエルの諸族を彼らの天幕に住まわせられた。
  56. しかし彼らはいと高き神を試み、これにそむいて、そのもろもろのあかしを守らず、
  57. そむき去って、先祖たちのように真実を失い、狂った弓のようにねじれた。
  58. 彼らは高き所を設けて神を怒らせ、刻んだ像をもって神のねたみを起した。
  59. 神は聞いて大いに怒り、イスラエルを全くしりぞけられた。
  60. 神は人々のなかに設けた幕屋なるシロのすまいを捨て、
  61. その力をとりことならせ、その栄光をあだの手にわたされた。
  62. 神はその民をつるぎにわたし、その嗣業にむかって大いなる怒りをもらされた。
  63. 火は彼らの若者たちを焼きつくし、彼らのおとめたちは婚姻の歌を失い、
  64. 彼らの祭司たちはつるぎによって倒れ、彼らのやもめたちは嘆き悲しむことさえしなかった。
  65. そのとき主は眠った者のさめたように、勇士が酒によって叫ぶように目をさまして、
  66. そのあだを撃ち退け、とこしえの恥を彼らに負わせられた。
  67. 神はヨセフの天幕をしりぞけ、エフライムの部族を選ばず、
  68. ユダの部族を選び、神の愛するシオンの山を選ばれた。
  69. 神はその聖所を高い天のように建て、とこしえに基を定められた地のように建てられた。
  70. 神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、
  71. 乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。
  72. こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。

第79章 ↟↟

  1. 神よ、もろもろの異邦人はあなたの嗣業の地を侵し、あなたの聖なる宮をけがし、エルサレムを荒塚としました。
  2. 彼らはあなたのしもべのしかばねを空の鳥に与えてえさとし、あなたの聖徒の肉を地の獣に与え、
  3. その血をエルサレムのまわりに水のように流し、これを葬る人がありませんでした。
  4. われらは隣り人にそしられ、まわりの人々に侮られ、あざけられる者となりました。
  5. 主よ、いつまでなのですか。とこしえにお怒りになられるのですか。あなたのねたみは火のように燃えるのですか。
  6. どうか、あなたを知らない異邦人と、あなたの名を呼ばない国々の上にあなたの怒りを注いでください。
  7. 彼らはヤコブを滅ぼし、そのすみかを荒したからです。
  8. われらの先祖たちの不義をみこころにとめられず、あわれみをもって、すみやかにわれらを迎えてください。われらは、はなはだしく低くされたからです。
  9. われらの救の神よ、み名の栄光のためにわれらを助け、み名のためにわれらを救い、われらの罪をおゆるしください。
  10. どうして異邦人は言うのでしょう、「彼らの神はどこにいるのか」と。あなたのしもべらの流された血の報いをわれらのまのあたりになして、異邦人に知らせてください。
  11. 捕われ人の嘆きをあなたのみ前にいたらせ、あなたの大いなる力により、死に定められた者を守りながらえさせてください。
  12. 主よ、われらの隣り人があなたをそしったそしりを七倍にして彼らのふところに報い返してください。
  13. そうすれば、あなたの民、あなたの牧の羊は、とこしえにあなたに感謝し、世々あなたをほめたたえるでしょう。

第80章 ↟↟

  1. イスラエルの牧者よ、羊の群れのようにヨセフを導かれる者よ、耳を傾けてください。ケルビムの上に座せられる者よ、光を放ってください。
  2. エフライム、ベニヤミン、マナセの前にあなたの力を振り起し、来て、われらをお救いください。
  3. 神よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。
  4. 万軍の神、主よ、いつまで、その民の祈にむかってお怒りになるのですか。
  5. あなたは涙のパンを彼らに食わせ、多くの涙を彼らに飲ませられました。
  6. あなたはわれらを隣り人のあざけりとし、われらの敵はたがいにあざわらいました。
  7. 万軍の神よ、われらをもとに返し、われらの救われるため、み顔の光を照してください。
  8. あなたは、ぶどうの木をエジプトから携え出し、もろもろの国民を追い出して、これを植えられました。
  9. あなたはこれがために地を開かれたので、深く根ざして、国にはびこりました。
  10. 山々はその影でおおわれ、神の香柏はその枝でおおわれました。
  11. これはその枝を海にまでのべ、その若枝を大川にまでのべました。
  12. あなたは何ゆえ、そのかきをくずして道ゆくすべての人にその実を摘み取らせられるのですか。
  13. 林のいのししはこれを荒し、野のすべての獣はこれを食べます。
  14. 万軍の神よ、再び天から見おろして、このぶどうの木をかえりみてください。
  15. あなたの右の手の植えられた幹と、みずからのために強くされた枝とをかえりみてください。
  16. 彼らは火をもってこれを焼き、これを切り倒しました。彼らをみ顔のとがめによって滅ぼしてください。
  17. しかしあなたの手をその右の手の人の上におき、みずからのために強くされた人の子の上においてください。
  18. そうすれば、われらはあなたを離れ退くことはありません。われらを生かしてください。われらはあなたのみ名を呼びます。
  19. 万軍の神、主よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。

 



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